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メディテーションの様子 誠道塾では稽古の最初と最後に短い座禅を組む。最初は気持ちを落ちつけこれから臨む稽 古に集中するため、最後は稽古を振り返り反省するためである。目を閉じリラックスし呼 吸を深くゆっくりと行う。できるだけ心を空にし全ての邪念を取り払う。

まず体重の支え方と姿勢であるが、三脚もしくはピラミッドのように体重をバランスよく 支えるのがベストだ。つまり両膝と尻の3点である。椅子に座る際も同じように両足を平 らに床に付け、尻が椅子の前側にくるようにバランスよく座る。

またよい姿勢を保つのに重要なのが背骨の位置である。背骨をむやみに垂直に立てる必要 はない、なぜならこの姿勢を保つことだけでまず疲れてしまうからである。ただ自然に伸 ばすのが良い。そうすれば不快感もないし、気の流れをふさいでしまう事もない。自然な 背骨の湾曲(特に腰椎の辺り)、骨盤を軽く前方に突き出す要領で。そしてあごを引く事 。自分の頭の上に天井を載せて、支えるようにイメージする。試してみていただきたい。 あごを引き、頭を立てる事で自然と背骨が伸びる事がおわかりだと思う。 

座禅を組む際の服装もあまりこだわらなくて良い。しかしながら太ももやウェストの辺り を締め付けるようなぴったりとしたものは避けたほうが良いであろう。道衣が最適だ。ま た座ると膝の辺りに圧力がかかるわけだが、それも正座椅子や座布を利用して調節すれば よい。これは特に床が固いときなど膝への負担をかなり軽減する。

次に手の位置であるが右手を手の平が上になるように丹田の前に置き左手をその上に添え る。親指は真っ直ぐにし軽く触れる。この手のポジションは法印と呼ばれる。

また座禅の際目を完全に閉じなくても良い。半分だけ開き、やや前方下を見る。これを半 眼と言う。

座禅を組む場所だが、初心者にとって大事である。しかし清潔で、風通しが良く(直接の 風は良くない)、適度に日当たりが良ければ、基本的に部屋の隅でも屋外でもどこでも良 い。そして暑すぎず、寒すぎず適度な温度が良い。もし外で行う場合は誰にも邪魔されな いで集中できる所が良い。

このメディテーションの時間は非常に貴重である。電話も接続せず外界との接触を断ち、 音楽も消す。仮に音が欲しければ尺八のメディテーション用の音楽を流してもいいだろう 。座禅を組む時間だが、静かなときを選ぶ。都会では難しいかもしれないが。夜明け時や 夕暮れ時などが良い。大切なのは10分間なら10分間座ることだけに集中する事。短時 間でも集中できればそれは身になるし、また徐々に時間を増していけばよい。

まず何事も実際に体で経験してみる事が大切である。経験から学ぶのである。まずはトラ イしてみること!  

テクニック & スピリット(中村忠著 英語版 主婦の友社)から抜粋